山紫水明の地
京都、伏見。
酒好きなら
誰もが知っている場所だ。
桂川、鴨川、宇治川と
三つの美しい川が流れる
この土地では
弥生時代から酒造りがおこなわれていたという。
なにしろここはかつて
伏見でなく伏水と書いたという。
そのくらい伏流水が豊富だったわけだ。
さらには水陸の交通の便もよく
ここで酒を造らない手はなかった。
名だたる酒蔵が
いならぶ伏見にあって
いちばん長い歴史を誇るのが
増田徳兵衛商店。
その蔵元が造る、
銘酒として文人墨客に
愛されてきた酒が
月の桂だ。
そして
「どぶろく」を
復活させたのもここ。
すっきりも
コックリも
月の桂なら
みな揃う。
酒どころの実力、
ここの酒を飲んで
納得しない者はいまい